昭和60年代の出来事・流行

1985年から1989年初頭までの時期は、バブル経済の隆盛とともに、日本が経済的に繁栄し、文化やファッションも多様で活気にあふれた時代でした。

出来事

1. バブル経済の全盛期

  • 1980年代後半は、バブル経済と呼ばれる時期で、不動産や株式市場が急騰し、日本経済が好況に沸いていました。高度な技術を持つ企業が成長し、消費が拡大するなど、経済の牽引役となりました。

2. Plaza合意(1985年)

  • ドル高・円安が進んでいた状況を受け、主要7か国(G7)がプラザホテルで会議を開き、ドルの切り下げを決定するなど、国際的な通貨政策が注目されました。

3. ソフトバンク創業(1986年)

  • 孫正義によって創業されたソフトバンクは、1980年代後半に入ると急速に成長し、通信やインターネット事業など幅広い分野で展開していきます。

4. 昭和天皇崩御(1989年1月7日)

  • 1989年1月7日、昭和天皇が崩御。これにより、昭和時代が終了し、平成時代が始まりました。

流行

1. インフレーションの影響

  • バブル経済の中、物価が急騰し、高級ブランドや輸入品が一般的になりました。ブランド品の購買力を示す「ブランド志向」が流行し、高級車や時計などが注目されました。

2. テレビゲームブーム

  • ファミリーコンピュータやアーケードゲームが人気を博し、ゲームセンターが賑わう一方で、ゲームソフトやキャラクター商品も大ヒットしました。代表的なキャラクターとしては、「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」などが挙げられます。

カルチャー

1. テレビドラマの黄金時代

  • テレビドラマも多くの人気作品が誕生し、視聴率競争が激化しました。代表的な作品には「ビー・バップ・ハイスクール」や「プロポーズ大作戦」などがあります。

2. J-POPの隆盛

  • 1980年代後半には、TM NETWORKや中森明菜、アイドルグループの「オフコース」や「ソニン」など、多くのアーティストがJ-POPの分野で成功を収め、音楽シーンを賑わせました。

ファッション

1. キャッチーなファッション

  • バブル経済の好景気に沸きながら、多くの人々が派手なファッションを楽しんでいました。特にビビッドな色使いや大胆なデザインが目立ち、派手派手しいスタイルが一般的でした。

2. ブランド志向の拡大

  • 物価の上昇と共に、高級ブランド品が一般に広まり、多くの人がブランド志向を強調するようになりました。ルイ・ヴィトンやシャネルなどの高級ブランドが特に人気を博しました。

結びつけ

1985年から1989年初頭までの時期は、バブル経済の拡大とともに、多くの面で大きな変化が起こりました。経済的な繁栄が文化やファッションにも影響を与え、多様で豊かな社会が形成されました。一方で、バブル経済の崩壊が迫り、平成時代への転換期でもありました。この時期の特徴的な出来事やトレンドは、日本の歴史と文化に深く刻まれています。

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